元フジテレビでフリーアナウンサーの笠井信輔(60)が、2月16日に亡くなった映画プロデューサー叶井俊太郎さん(享年56)を追悼した。叶井さんは22年6月にステージ3の膵臓(すいぞう)がんで余命半年の宣告を受けたが、抗がん剤治療、手術を拒否して1年8カ月生き続けた。

笠井は17日、ブログを更新。叶井さんの訃報を受けて、「深い悲しみの一方で、ある種の安堵感とでも言うのでしょうか 叶井さん、やっと逝けたねと言う複雑な思いが交差しています」と本音を吐露した。大の映画好きで知られる笠井は、「若いころ、叶井さんとは映画業界の同志のような関係でした」と故人との関係を振り返り、「最近は連絡をとっていなかったのですが二人ともがんのステージ4になった 気にならないわけがありません」と自身もがんを患った立場としてつづった。

今年1月11日に叶井さんが手がけた映画「唐獅子仮面」の試写会で対面した際のツーショット写真を公開し、「叶井さんはぎりぎりの状態でした」と明かした。「もう、早く死にたいんだよね」という叶井さんの言葉に対して、笠井はどう答えるべきかわからなかったそう。「普通なら『そんなこと言わないで』『あきらめないで』と返すところでしょう」としつつ、「しかし、叶井さんの『それ』は、あきらめからくる『それ』ではないとわかったから 叶井さんは、自分の人生を十分生き抜いた まだまだ若い56歳ですが、短い人生を太く太く精一杯、思い残すことがないくらい生き抜いた その信念のようなものを感じたからです」と回想。「倒れそうな佇まいの中で出た『死にたい』という言葉がこんなにも力強い響きになるんだ」と感慨深げにつづった。

最後に叶井さんに向けて、「『血の池 地獄』が見たいから地獄に行きたいなんて言ってたようですがあれだけ映画を愛し抜いた人です 天国からいつものように豪快に笑って、僕ら映画人のことを長く見守っていてください」とあらためて追悼のメッセージを送っている。