元お笑いコンビ「プラス・マイナス」の兼光タカシ(45)が、2日放送のMBSテレビ「せやねん!」(土曜午前9時25分)にVTR出演。岩橋良昌(45)とのコンビ解散の経緯や、現在の心境などについて語った。

コンビを解散し、ピン芸人となって初めてのテレビ番組のロケとなった兼光。得意としているオール巨人のモノマネで、「2週間前から急にヒマになりまして。相方パンパンや」と自虐ぎみに登場。紹介した商品について、「これはレベル高い。プラス・マイナスの漫才ぐらいレベル高い。(相方は)もうおれへんけどな」などと笑わせた。

さらに、ロケの中で紹介した疑似餌を使って釣り堀での釣りにも挑戦。「ドラゴンボール」シリーズに登場するフリーザに扮(ふん)し、「新しい相方を釣りに来ました」と釣り糸を垂らした。

当たりを待ちながら、ロケに同行していた同局の山中真アナウンサー(47)が「今のお気持ちは」と心境を聞くと、兼光は「もう、やるっきゃないって感じですね」とポツリと話す。

解散以降、岩橋とは話しておらず「電話もつながらない。皆さんがXで見ている情報、環境と僕も一緒ですからね」と、兼光自身も詳しい事情が分からないままだったことを打ち明けた。

岩橋がXにコンビ解散の意向を投稿した際、「それで僕も知りました。『ああ、解散なんや』って」と、事前には知らされておらず「(岩橋から)LINEはありましたね。『もう辞めるわ』『今までありがとう、ごめん』みたいな」。

解散の発表と同時にLINEでメッセージが届いたことも明かす。

解散以前に何らかの予兆があったかを問われ、「それがなかったので驚いていますよね、本当に。前日までは(劇場で)普通に漫才もして、『お疲れさまでした』って家に帰った次の日、(岩橋の)Xの投稿を見て『な、何があったんや』みたいな…。昨日も機嫌よく漫才やってたのに、この1日で何があったんや、と…」と振り返った。

岩橋とは2003年にコンビを結成し、これまで漫才で高い評価を受けてきただけに、「切ないですよ。21年やって…奥さんみたいなもんじゃないですか。奥さんと21年結婚してて、LINEで『別れよう、頑張って』って終わることなくないですか?」と複雑な胸中も吐露した。

続けて「今、岩橋さんと話すことがあったら、まずは何を言うんですか?」との問われると、「何を言うんやろう…。『なんでなん?』(と言いたい)」と苦笑した。

また「とりあえず、ピンでいただいた仕事を全力で頑張っていくっていう感じで、目標は、プラス・マイナスの時にもらっていたギャラを超える。じゃないと、やってられないでしょう。(ギャラを)超えて、やっと報われるんじゃないですか」と決意をにじませる場面もあった。

その後、魚が釣れないまま1時間が経過してロケを終了しようとしたその時、突然兼光のさおに当たりが。最後に見事にブラックバスを釣り上げると、「やった! 最後の最後に来た!」と大喜びで、「これはいい兆しなんじゃないですか?」と笑顔を見せていた。

この兼光のVTRを見ていたスタジオでは、トミーズ健(64)が「兼光、持ってる!」と拍手し、トミーズ雅(64)も「プラス・マイナスの時のギャラ、超えてほしいなあ」とつぶやく。

アキナ山名文和(43)は、「解散された2日後、福岡で(兼光と)一緒やったんですよ。ピンで来られてて、2日後やから(舞台でも)悲壮感みたいなのがどうしても出てしまうというか。お客さんも、かわいそうというか残念だな…みたいな目から始まるんですけど、ラスト5分で大爆笑でしたよ。すごいです。すぐNGKも立てると思います」と兼光の実力に驚いたことを明かした。

秋山賢太(40)も、「いけます、1人で。爆笑でしたよ」とうなずいていた。