ちょんまげを結って活動している立川志の八(51)が1日、「立川志の八の東海道中膝瓜毛~丁髷(ちょうんまげ)と落語で歩く東海道五十三次」を東京・日本橋からスタートさせた。東海道の宿場町で落語を演じ、行く先々の人々と交流しながら京都・三条大橋まで徒歩で歩きながら1カ月でゴールを目指す。今年で芸歴25年の立川流の真打ち、志の八に聞いてみた。【小谷野俊哉】

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午前4時に日本橋をスタート。最初の品川宿で落語を演じ、その後は川崎宿まで歩いて演じるという。

五十三次。

「朝の4時、日本橋を出た時は、まだ暗かったですね。『お江戸日本橋七つ立ち』っていうのは、なんか本当に真っ暗、その通りの感じでしたね。やっぱりね。そういうことを体験しながら歩いて行くっていうのが大事。だから、ここの品川の方へ歩いてくると、この当たりが昔の品川宿だったんだなと。そういうことを思いながら歩いたことがなかったんで、こういう楽しみ方の発見はあるんだなと思いましたね。あと、いろんな地元の人と交流も楽しみですよね。これをやらなかったら、会うべきじゃなかった、会わなかった人と出会える。なんか面白いですよね。そういう人たちと、どんな話ができるか、どんなつながりが持てるんだろうなっていうのが、楽しみで仕方がない」

2022年(令4)からちょんまげ、江戸時代の町人まげを結っている。

「ちょんまげにして3年なんですけど、自分が想像してた以上に、ちょんまげが全くバズらない(笑い)。だから、なんか自分らしいことで、知らせていかなきゃって思って。そうなったら東海道しかないって思ったんですよね。髪を伸ばし始めたというか、伸び始めたのはコロナ禍で仕事がなくなってた頃ですね。じゃあ、行けるとこまで行ってみようかと(笑い)。ちょんまげにする前には、いわゆるロン毛の感じ。ずっとそうでしたね。だいたい2年半くらい伸ばしてました。ただ普通に伸ばしてると、汚いって言われますから、毎日シャンプーをしてました」

ロン毛からちょんまげへは、22年6月23日の東京・下北沢「劇」小劇場の舞台で変身した。

「やっぱり髪の毛、このまま伸ばしててもつまらないっていうんで、ゴールを決めて伸ばしたら楽しめるんで。最終的にはちょんまげを結ってやろうとね。それに向けては、コロナ禍も割と楽しく過ごせるようになりました。お客さんの前の舞台でやったんですけど、月代(さかやき)のところを剃っただけで拍手が起きた。それも新鮮でしたし、時代劇とかのプロの方にやってもらったので、本当に奇麗なんですよ。剃り上げた時に、だんだん本当に奇麗になってくるのが分かるので、お客さんのリアクションがとても新鮮でしたね」

おでこから頭頂部にかけて大きく剃り上げた、月代の手入れには家電製品を使っている。

「今は電気シェーバーでできるのでね。短いうちは割と楽なんですよ。ちょっと間が空いて長くなると、なかなか大変なんですけどね。時代劇で見る大仰なものとは違うんですけど、髪のトラブル的なものはないです。髪をなで付けるのには、ポマードを使っています。お相撲さんが使う、びん付け油は簡単に洗えないのでね。ちょんまげは基本、自分で結ってます」

2日は神奈川宿、保土ケ谷宿で落語の予定。詳しくはX(旧ツイッター)をチェック!

(続く)

◆立川志の八(たてかわしのはち)1974年(昭49)5月24日、横浜市戸塚生まれ。00年(平12)5月、立川志の輔に入門。09年二つ目。17年真打ち。168センチ、74キロ。血液型B。