週刊誌から取材を受けた「女性問題」をめぐり、辞職を検討していた新潟県の米山隆一知事(50)が18日、辞表を提出した。会見で「原発に正面から取り組む使命を果たせなかった。多くの方の負託、信頼を裏切った。心よりおわびしたい」と謝罪した。

 今日19日発売の週刊文春4月26日号は「新潟県知事『買春』女子大生の告白」として、米山氏の疑惑を掲載する。出会い系サイトで知り合った大学生の女性2人と金銭を伴った男女関係にあったとしている。

 米山氏は会見で、2人の女性との「交際」について「月に2回程度」とし、1回に3万円、知事当選後は4万円を渡したと認めた。「歓心を買うためにプレゼントや金銭の授受があった。交際の中のことと思っていた」としつつ「罰則はないが違反だという余地はある。売買春ということは言われる可能性がある」とも話した。16年10月の知事就任後から同12月までにも2回、東京で行為があったとした。結婚も考えたというが「一蹴された」という。

 東京電力柏崎刈羽原発を抱える新潟県で、再稼働に慎重な姿勢を貫いた。1年半で終える任期を「終わり悪ければすべて悪い」と悔しそうに話した。辞職に伴う知事選は6月上旬投開票で調整されている。