囲碁の第53期天元戦を制した一力遼天元(棋聖・名人・王座・本因坊=28)の就位式が4日、東京・日比谷「松本楼」で行われた。

昨年10~11月に行われた挑戦手合5番勝負では、7大タイトル戦(棋聖・名人・王座・天元・本因坊・碁聖・十段)に初めて挑戦者として名乗りを上げた志田達哉八段(35)に3連勝で防衛。3年連続4期目の天元獲得を果たした。

志田と対戦している最中には、芝野虎丸十段(26)の挑戦を受ける名人戦7番勝負、井山裕太王座(36=当時)に挑戦する王座戦5番勝負にも登場していた。一力は謝辞で、「志田さんと初めての対戦で、非常に手探りの状態でした。同時進行で3つのタイトル戦という自分にとっては初めての経験でした。お三方とも棋風が違うのでどう対応するかという難しさもありました。何とか3連勝で防衛することができました。現在戦っている棋聖戦をはじめ、世界戦や来年の天元戦でもいい結果を残して、自分の実力を高めていけるように精進していきたい」と述べた。

また、吉原由香里六段(52)が祝辞で、「今度、世界戦で優勝したら中村憲剛さんと4人でカラオケに行きましょう」と話していたことを受け、「世界戦で優勝してカラオケに行けるように頑張りたい」と返し、大きな拍手を送られていた。

一力は現在、芝野の挑戦を受ける第50期棋聖戦7番勝負で2勝2敗と接戦を繰り広げている。第5局は来週11、12日と故郷の仙台市で打たれる。5連覇と永世棋聖の称号獲得に向けて、「ホームゲーム」で白星を先行させる。