こんにちは。先週はイギリス競馬のチャンピオンズシリーズ最終日(チャンピオンズデー)が例年どおり、アスコット競馬場で開催されました。大波乱となったレースが2つあり、そして、メインのチャンピオンステークスでは、カランダガンがオンブズマン、ドラクロワの2頭に対して圧倒的な勝利を収めるという、非常に盛り上がった開催となりました。どのレースも激戦続きで、素晴らしい一日だったと思います。

カランダガンは今回の勝利によってヨーロッパ最強の称号を手にした形となりました。馬主は、今年の凱旋門賞もダリズで制覇したアガ・カーン殿下(アガカーン・スタッド)。今シーズンのヨーロッパ競馬を象徴する存在と言えるでしょう。

今後はジャパンカップへの参戦もうわさされていますが、現在、フランスで発生している馬の感染症問題があり、遠征には大きな障害があるのも事実です。それでも、日本の東京競馬場であの末脚をもう一度見てみたいと強く思います。また、ドバイでカランダガンに先着したダノンデサイルとの再戦も、ぜひ実現してほしいところです。

騎手に関しては、マーフィー騎手が他を圧倒する勝ち星を挙げ、見事リーディングジョッキー(2年連続5度目)に輝きました。最近の彼は騎乗内容にさらなる進化が見られ、このままの勢いでいけば、数年はイギリスリーディングを守り続けるのではないかと思います。ただ、イギリスでは毎日のようにレースに騎乗しなければリーディングを維持できないため、強靱(きょうじん)なメンタルと体力が求められます。過酷な環境の中で、来年どのような活躍を見せてくれるのか、今から楽しみです。

イギリス競馬はこれから障害レースのシーズンに入り、ますます盛り上がりを見せるので、私ももう少し障害レースについて勉強して楽しめるようになりたいと思います。

さて、話はアメリカへと変わりますが、日本からの出走馬はいよいよブリーダーズカップ(西海岸のデルマー競馬場が舞台)へ向けて成田空港から旅立ちます。もちろん、日本のエースはフォーエバーヤング。大谷翔平選手のような大活躍を期待しています。今年のBCクラシックは近年まれに見る豪華メンバーがそろっており、サウジカップを制した時のようなドラマチックなレースになることを期待せずにはいられません。皆様、日本馬への温かいご声援をぜひよろしくお願いいたします。

(レースホースコーディネーター)