「相手が悪かった」と楢崎補佐がこぼしたのは17日に3鞍が行われた新馬戦の1鞍目。3鞍目を制した担当馬のアンバードレスのほかに何度か調教に騎乗して手応えを感じていた自厩舎のサンピラー(牡2、酒井一)が好スタートを決めて逃げたが、2着に敗れた。2番手から抜け出したのはファイアトーチ(牝2、小久保)。今年の浦和800メートルの新馬戦では現時点で最速の47秒8で勝利した。

パイロ産駒のファイアトーチは母が名古屋の重賞を3勝したハナノパレード、その父は大井8戦5勝で種牡馬となったゴールドヘイローという血統。さかのぼれば母の母カミノヤマレンジャの父は01年から8年連続で地方リーディングサイアーのアジュディケーティング。地方競馬での活躍を期待させる配合が続く。

2馬身差で快勝したファイアトーチを迎えた小久保勝法厩務員(29)は「新馬が一番ほしかったんです。ほかも全部ほしいんですけどね(笑い)」。カイルで東京ダービーを制したが、同馬もデビュー戦は2着。担当馬が新馬戦を制したのは初めてだという。「これからはテンションとの戦いですね」と血統的な課題もありそうだが、期待の膨らむ勝利だった。【牛山基康】