8月26日(土曜)に行われたG1トラヴァーズS(ダート2000メートル、サラトガ)は、女性調教師のジャナ・アントヌッチ師が管理し、ハヴィエル・カステリャーノ騎手の乗るアルカンジェロ(牡3、父アロゲート)が優勝。3冠最後のG1ベルモントSに続くG1連覇で3歳牡馬のトップに立ちました。1馬身差の2着にG1ケンタッキーダービーで4着し、6月のG3マットウィンSで初重賞を飾った伏兵ディサーム(牡3、父アロゲート)、さらに2馬身半差の3着にケンタッキーダービー7着、ベルモントS3着のタピットトライス(牡3、父タピット)が続き、1番人気で臨んだフォルテは4着、G1プリークネスSの勝ち馬ナショナルトレジャーは5着、ケンタッキーダービー馬のメイジはしんがり7着に終わりました。
アルカンジェロは昨年12月のガルフストリームパーク競馬場の一般戦(ダート1200メートル)でデビュー(2着)。年明け1月の一般戦(ダート1600メートル)も4着と勝ちあぐねましたが、3月のメイドン競走(ダート1600メートル、ガルフストリームパーク)に優勝、3戦目で初白星を挙げました。重賞挑戦となったG3ピーターパンS(ダート1800メートル、ベルモントパーク)では2番人気の評価を得て、6番手から伸びて優勝。5万ドル(約725万円)の追加登録料を支払って挑んだG1ベルモントSでは4番手から抜け出してフォルテに1馬身半差をつけて快勝、トラヴァーズSの勝利で通算成績は6戦4勝となりました。
アルカンジェロはブリーダーズCクラシックやドバイWCなどG1・4勝のアロゲートの産駒。牝系は著名なベストインショーに遡り、近親にはベルモントS優勝のジャジル、G1・4勝で米最優秀3歳牝馬のラグストゥリッチズ、ピーターパンS優勝で本邦種牡馬のカジノドライヴ、愛オークスなどG1・4勝で全欧3歳牝馬チャンピオンのピーピングフォーンなどがいます。
トラヴァーズSの勝利によって、米国3歳牡馬はトップにアルカンジェロ、2番手には7月のG2ハスケルS(ダート1800メートル、モンマスパーク)でケンタッキーダービー馬メイジを2着に退けて通算4戦3勝となったゴーロケットライド(牡3、父キャンディライド)という序列になっています。
現在2番手のゴーロケットライドは2日(土曜)、西海岸のデルマー競馬場で行われる古馬混合のG1パシフィッククラシックS(ダート2000メートル)に参戦します。ここには3月のG1サンタアニタH(ダート2000メートル、サンタアニタ)でG1初制覇を飾ったスティレットボーイ(セン5、父シャックルフォード)、5月のハリウッドゴールドC(サンタアニタ、ダート2000メートル)を制したディファンデッド(セン5、父ダイアルドイン)、ハスケルSで3着したアラビアンナイト(牡3、父アンクルモー)、それに大井のマンダリンヒーローが僅差2着した4月のG1サンタアニタダービー3着馬のスキニー(牡3、父カーリン)などが出走予定。1番人気のゴーロケットライドにとっては負けられない一戦です。
ここまで米国のダート中距離路線は古馬陣にめぼしい馬が見当たらず、スポットライトは3歳勢に当たっています。
11月4日(土曜)のG1ブリーダーズCクラシック(ダート2000メートル、サンタアニタ)には、3月のG1ドバイWCを差しきったウシュバテソーロ(牡6、父オルフェーブル、美浦・高木登厩舎)や、ケンタッキーダービー(6着)に参戦したデルマソトガケ(牡3、父マアインドユアビスケッツ、栗東・音無秀孝厩舎)の参戦も見込まれています。
(ターフライター奥野庸介)
※競走成績などは2023年9月1日現在



