真夏のダービーの異名を取るG1トラヴァーズS(サラトガ、ダート2000メートル)が、23日(土曜、日本時間日曜未明)に近づきました。

今年は2冠馬ソヴリンティ(牡3、父イントゥミスチーフ、W・モット厩舎)に恐れをなしてかわずか5頭立てとなりました。トラヴァーズステークスが5頭以下で行われるのは1975年以降ではこれが5度目のことです。

◆トラヴァーズS

(馬番 馬名 印 騎手 前売り単勝オッズ)

(1)マグニテュード ○ B・カーティス 3・0倍

(2)ブラケットバスター L・サエズ 21・0倍

(3)ストラテジックフォーカス ▲ F・プラ 7・0倍

(4)ソヴリンティ ◎ J・アルバラード 2・4倍

(5)マカフィー ☆ J・ヴェラスケス 21・0倍

ソヴリンティは5月3日のG1ケンタッキーダービーで、ジャーナリズムを2着に退けて優勝、G1プリークネスSをスキップして向かったG1ベルモントSもジャーナリズム以下を破って2冠を達成しました。その後、中6週とゆったりとしたローテーションで臨んだ7月26日のG2ジムダンディSも完勝し、今シーズンは5戦4勝、2着1回で米国3歳トップの座に就いています。

2番人気に推されているマグニチュード(牡3、父ノットディスタイム、S・アスムッセン厩舎)は2月のG2リズンスターSを9馬身4分の3差で完勝(2着はのちにG3ウェストヴァージニアダービーを制するチャンクオブゴールド)、クラシック候補に浮上した馬です。その後の骨折で3冠は全休となりましたが、休み明けとなった7月のリステッド競走アイオワダービーも2着に9馬身4分の1差をつけて逃げ切り。遅ればせながら挑戦の舞台にたどり着きました。

ストラテジックフォーカス(牡3、父ガンランナー、C・ブラウン厩舎)は4月にデビューして、ここまで3戦。勝ち鞍はデビュー戦の1勝のみですが、2戦目の一般戦は進路妨害が取られて2着に降着。3戦目はスタートに失敗して3着と、不完全燃焼が続いています。ここが試金石になりそうです。

マカフィー(牡3、父クラウドコンピューティング、R・ダトロー厩舎)は、昨年の米年度代表馬、最優秀3歳牝馬に輝いたソーピードアンナ(父ファストアンナ)の半弟です。これまで7戦1勝。デビュー勝ちして以降、3戦目からは重賞に挑戦して5、5、2、3、2着。前走のG3ウェストヴァージニアダービー(ダート1800メートル)はケンタッキーダービー(9着)に出走したチャンクオブゴールドの2着でした。

未知の魅力を秘めるライバルはそろったものの、大舞台を勝ち抜いてきたソヴリンティの実力が抜けている印象です。ビル・モット調教師によって設計された、ゆったりとしたローテーションにも好感が持てます。ここを無事に通過して11月1日(土曜)に行われるG1ブリーダーズCクラシック(デルマー、ダート2000メートル)に向かう可能性が強まっています。

ブリーダーズCクラシックの前売り1番人気(8月21日現在)はソヴリンティで3・25倍、2番人気は連覇のかかるシエラレオーネの6・0倍、3番人気はプリークネスSの覇者ジャーナリズムの8・0倍。フォーエバーヤングはマインドフレームと並んで11・0倍の4番人気タイになっています。

(ターフライター奥野庸介)

※競走成績等は2025年8月21日現在