金曜日の朝はダートコースを1周、普通キャンターで行いました。動きは軽快で、状態はいいですね。その後は後肢のみレース用のスパイク蹄鉄(ていてつ)に打ち替えました。いよいよ本番が近づいてきたな、と士気が高まっています。

サウジからの転戦でしたが、ここまで本当に順調に来ました。いろいろな不安要素を考えるより、パンサラッサ自身がいつものレースをして持ち前の粘り腰を見せてくれると私は信じています。矢作先生のキャッチフレーズにもある「信は力なり」。この言葉を見ると気持ちが不安になりかけても、自然と勇気がわいてきて、それが自信に変わるんです。パンサラッサならやってくれる。私はそう思っています。

私の連載も5回目の今回が最後となりました。サウジC同様、日本時間では深夜遅い発走ですが、日本からの声援がパンサラッサの力になります。皆さん応援よろしくお願いします。(おわり)

◆池田康宏(いけだ・やすひろ)1958年(昭33)7月16日、大阪府生まれ。中学卒業後、栗東トレセン入り。松永善晴厩舎を経て矢作厩舎へ。昨年3月、パンサラッサで挑んだドバイターフが担当馬でのG1初制覇。今年の7月で定年を迎える。趣味は草野球、ゴルフ、カラオケ「五木ひろし」。