開会式に先立って行われた種目はエントリー選手が少なく、メダルが付与されない。観客も入れずに行われた。

 女子400メートル(車いすT52)は日本の2選手のみ出場。アトランタ・パラリンピックで金メダルを獲得した58歳の田中照代(チームTIR)は、トップでゴールした後「寂しい。(障害が重い)T52の選手がいることをアピールしたかった」と険しい表情を浮かべた。

 世界的に競技人口が少ないため、パラリンピックでは2020年東京大会で実施されない可能性もある。昨年のリオデジャネイロ大会代表だった木山由加(エイベックス)は「自分たちが走る姿が存続へのアピールになる。東京を目指したい思いは強い」と話した。