女子SU5(立位・上肢障害)世界ランキング3位の豊田まみ子(25=ヨネックス)が、シングルスでも1次リーグ敗退の危機に陥った。

 SL3(立位・下肢障害)の藤原大輔(23=LINE)とのペアで臨んだ混合ダブルスは1次リーグで敗退。その後、シングルスの1次リーグ初戦でリルハブリース(デンマーク)に13-21、18-21でストレート負けした。

 「競り合いで第1ゲームを落として、勝たなければという思いが強くなってしまいました。頭でいろいろ考えすぎて足が出なかった」。この日4試合目の疲労ではなく、第2日の8日に対戦する初対戦の中国人選手を意識してしまったことで動きに精彩を欠き、コースを狙ったショットがラインを割った。

 3人のグループで上位2人が決勝トーナメントに進むことができる。2試合目に勝って1勝1敗にすれば光も見えてくる。「先のことを考え過ぎました。まだ、負けたわけではありませんから」と豊田。最後は持ち前の明るい笑顔で気持ちを切り替えていた。