地元の吉田拓矢がようやく1勝を挙げた。最終ホームで仕掛けたことは評価できるが、初手の攻め方はいまいちだった。

今大会は、地元のS班として受けて立とうという気持ちと、勝ちたいという気持ちがうまくかみ合わなかったのだろう。この悔しさを忘れず、どこが良くなかったのかを考えて、これからの糧にしてほしい。

決勝は深谷知広と平原康多が単騎で走る。関東の若手の模範になろうとする平原の気持ちは分かるが、深谷の番手で優勝して、喜ぶ顔を後輩たちに見てもらうことも1つの手段だと思う。ラインが足かせとなり、自ら勝機を逸する選手も多い。ライン戦の根本を、もう1度考えてほしいと思う。


ヤマコウ(右)が決勝で本命に推した松浦悠士
ヤマコウ(右)が決勝で本命に推した松浦悠士

深谷が単騎になったことで、太田竜馬-松浦悠士が先行する可能性が大きくなった。準決の太田-松浦の作戦は、打鐘過ぎにカマすことだった。その気配を感じた郡司浩平が野原雅也をたたいたのでまくりになったが、基本路線は先行。決勝も同じ組み立てで挑むと思う。

本命にした松浦は準決では太田を差せなかったが、外を回らされる展開だっただけに仕方ない。内を締めないと誰かが入る可能性があるからだ。決勝は太田が先手を取って、まくりにくる選手を合わせる展開になれば松浦に展開が向く。

松浦は今年、「賞金王」と大きく目標を掲げた。全日本選抜を優勝して早々とGPの出場権を得ることは、目標達成への第1歩になる。(日刊スポーツ評論家)

◆ヤマコウの予想印 ◎松浦悠士 ○平原康多 ▲古性優作 ☆浅井康太 △新田祐大