太田海也の強さに驚いた。準決11R、新山響平が北井佑季の巻き返しを合わせ、ひと息ついたところを太田が仕掛けた。絶妙のタイミングだった。
そして、松浦悠士が太田の後ろで佐藤慎太郎のコースを阻む。いい追い込み選手がいい先行選手を育てる、見本のようなレースだった。
決勝は太田が乗って、新鮮味がある。脇本雄太を後方に置いて、先行で勝負するのは太田だろう。
中団には真杉匠や深谷知広がいるだろう。真杉の出来もいいが、深谷の気配も互角以上だ。
深谷マークの松井宏佑も、準決10Rで梁田一輝が中を割ってもよく粘って、2着で決勝入りを決めた。
松井は、G1で初めて決勝に進んだ20年競輪祭で、郡司浩平の優勝に貢献した。それ以降「次は自分が」という思いで走ってきた。
それが強過ぎたのが今年の高松宮記念杯決勝だった。足をためたい思いが強過ぎて、何も爪痕を残せず終わった。「レースを見過ぎた」(松井)ことが敗因だった。
決勝は深谷の番手を回る。ナショナルチームを卒業してから、ヨコの動きも意欲的に取り組むようになった。
ナショナル当時と足は変わらないが、日本のレースに対応した進化力が大きい。次は松井の番だと感じた。(日刊スポーツ評論家)
【ヤマコウの印】◎松井宏佑 ○簗田一輝 ▲松浦悠士 ☆脇本雄太 △太田海也























