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DFと中盤が間延び…生命線修正できず失点/秋田豊

<南米選手権(コパ・アメリカ):日本0-4チリ>◇17日(日本時間18日)◇1次リーグC組◇ブラジル・サンパウロ

日本対チリ チリに敗れ、疲れたような表情で引き揚げる森保監督(撮影・河野匠)
日本対チリ チリに敗れ、疲れたような表情で引き揚げる森保監督(撮影・河野匠)

開始2分で違和感があった。DFラインと中盤の距離が異常なほど間延びしている。森保監督は縦のラインがコンパクトで、巧みなDFラインのコントロールが生命線なのに、こんなに間延びした試合は見たことがない。「このまま行くと後半が大変」と思ったが、予想通り終盤に足が止まり、失点を重ねた。

理想はDFとMFの距離は8メートル程度。最前線からDFラインまで25メートル程度だ。しかしチリ戦はDFとMFの間が15メートルも開いていたし、FWまで40メートルも開いた時間帯もあった。おそらくラインをコントロールするはずの植田が、サンチェスやバルガスに圧力を感じたのだろう。背後に走り込まれることを嫌って、前線がプレッシャーに行ってもラインを上げなかった。

間延びすると、DFとMFラインの間で相手は攻撃の起点を作りやすくなる。それをつぶすため、MFとFWが自陣に戻る距離も長くなるし、この積み重ねでどんどん体力が奪われる。ハーフタイムで森保監督は修正したはずだが、実際は最後まで間延びしたままだった。日本が格下相手に後半に点が取れるのはこの構図からだが、チリ戦は逆にやられてしまった。(日刊スポーツ評論家)

日本対チリ 前半、プルガル(左)にボールを奪われる久保(撮影・河野匠)
日本対チリ 前半、プルガル(左)にボールを奪われる久保(撮影・河野匠)
日本対チリ 前半、ビダル(左)にボールを奪われる中島(撮影・河野匠)
日本対チリ 前半、ビダル(左)にボールを奪われる中島(撮影・河野匠)
日本対チリ チリに敗れ、がっくりと引き揚げる、左から冨安、中山、久保(撮影・河野匠)
日本対チリ チリに敗れ、がっくりと引き揚げる、左から冨安、中山、久保(撮影・河野匠)

 ◆秋田豊(あきた・ゆたか) 1970年8月6日、名古屋市生まれ。愛知高―愛知学院大を経て93年鹿島入り。4回のリーグ優勝などに貢献。98、02年W杯日本代表。名古屋、京都を経て07年に引退。10年京都、12年町田の監督を務める。J1通算391出場、23得点。

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