セルジオ越後「ちゃんとサッカーしなさい」

90分波あり、3バック危ない場面も/セルジオ越後

<E-1選手権:日本2-1中国>◇10日◇韓国・釜山

E-1選手権の初戦で、日本は中国を2-1で下したが、試合を支配したとは言い難い。90分間の中で波があり、終盤は相手に押し込まれて下がってしまい、押し返す力がなかった。両チームとも当たりの激しさはあったけど、スピード感が乏しく、エキサイティングな印象はなかった。

日本対中国 後半、選手へ指示を送る森保監督(撮影・加藤諒)
日本対中国 後半、選手へ指示を送る森保監督(撮影・加藤諒)

確かに互いにベストメンバーではなく、大会そのものの位置づけは難しい。Jリーグが終わったばかりで選手の疲労は大きいし、代表歴が少ない選手はナーバスにもなったろう。さらに客席はガラガラで、プライドも傷つくよ。森保監督も選手の起用法は難しかったと思う。例えば「東京五輪に向けてオーバーエージを探す」とか、具体的な狙いがうかがえなかった。

これまでの4バックから3バックに変えたことが注目されたが、A代表のレギュラーメンバーでやらなければ、バリエーションを増やすという意味にはならない。実際はボランチとの連係の問題もあり、危ない場面がいくつもあった。このままでは韓国にはやられてしまいそうだ。

攻撃では、素晴らしい連動から先制点を奪ったが、その後は流れの中からのチャンスが少なすぎた。全体的にレギュラー陣との差が大きい。そんな中、この中国戦には出なかったが、今季のJリーグMVPとなった仲川が今大会の残り試合でどこまでできるか、楽しみだ。今後のA代表に残れるか、今回不在の欧州組との争いに挑んでほしい。(日刊スポーツ評論家)

 ◆セルジオ越後(せるじお・えちご) 1945年7月28日、サンパウロ生まれ、日系2世。18歳で名門「コリンチャンス」とプロ契約。右ウイングとして活躍しブラジル代表候補にも選ばれる。72年来日。藤和サッカー部(現:湘南ベルマーレ)ではゲームメーカーとして貢献。辛辣で辛口な内容とユニークな話しぶりにファンも多い。

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