2大会ぶり2度目のアジア大会金メダルを狙うC組1位のなでしこジャパンが今日31日、決勝でB組1位の中国と戦う。

30日はパレンバンの試合会場近くで最終調整し、公式会見に臨んだ高倉麻子監督(50)は「柔と剛の戦い。巧みなものを見せたい」とキーワードを掲げた。

4月のアジア杯で3-1と退けた中国だが、油断は禁物だ。同杯後、92~93年にG大阪でプレーした賈秀全(か・しゅうぜん)氏(54)が監督就任。メンバー選考も変わり、DF有吉は「全体的にアグレッシブで前から来る」と分析した。ワンタッチプレーなど、柔らかな発想で日本の戦い方に持ち込むのが鍵となる。

準決勝の韓国戦で全試合フル出場のDF三宅が腰を痛め、この日は別メニュー。指揮官は「痛いフリかな?」と笑わせながら「難しいようなら他の選手も控えている。柔軟に考えたい」。MF長谷川は「いいサッカーをして、圧倒して勝ちたい」と頂点を見据えた。【松本航】