日本代表FW岡崎慎司(29=マインツ)が6日、盟友の同FW本田圭佑(28=ACミラン)との“共闘”を誓った。千葉県内で行われている海外組による日本代表合宿6日目の練習後、来季オーストリア3部のSVホルンの実質的オーナーとなることが判明した本田のプロジェクトに共感した。岡崎も来季ドイツ10部に昇格するバサラマインツのスーパーアドバイザーを務めている。日本の顔2人はピッチ外でもサッカー界をけん引する。
岡崎が“オーナー本田”に敏感に反応した。同じ86年生まれ。北京五輪世代で、ずっと仲が良く公私ともに互いを理解し信頼し合っている。すでに計画を聞いていたのだろうか。本田が着手した想定外ともいえるビッグプロジェクトについて、ハードな練習後にもかかわららず力強く、はっきりと思いを語った。
「(引退後ではなく)サッカー選手であるうちに、することに意味がある。僕は“サッカーバカ”でサッカーしかできないけど、地域貢献だったり、チームを持つことで盛り上げることができる。もっといろんな選手がこういう取り組みをすることでサッカー界も盛り上げることができると思う」
本田は、自身がオーナーを務める所属事務所を通じSVホルンの経営に参画。実質的なオーナーとして同クラブを買収する。アプローチは違うが、岡崎も欧州で行動を起こしている。14年にバサラマインツの設立にかかわり14-15年シーズンにドイツ11部で優勝。来季は10部で戦う。選手として欧州を主戦場としながらも日本を思い、後に続く者たちの挑戦の場についても考えている。2人は欧州でもピッチ同様に日本サッカー界のために“共闘”中だ。
バサラマインツには今季8人の日本人が所属していた。岡崎は言う。「気持ちが強い選手なら、向こうで成功できる可能性がある。5部、6部とかからステップアップして成功する日本人選手が出てきてもいいと思う」と期待を口にした。
11日のイラクとの国際親善試合(日産ス)、16日のシンガポールとのW杯2次予選初戦(埼玉ス)ではいつも通り日の丸を背負ってゴールを狙う。ただ、それ以外の時間も別のアプローチで日本サッカーに尽くす。これが日本が誇るサムライの精神だ。【八反誠】
◆バサラマインツ 公式サイトによると「日本人がドイツでサッカーを通じて人として成長が出来る場所を作りたい」という理念で14年に設立。設立にかかわった岡崎と岡崎の兄嵩弘氏(テクニカルディレクター)、山下喬氏(会長)は滝川二高OB。14-15年シーズンはドイツ11部で優勝し10部昇格を決めた。

