反省の言葉が並んだ。佐々木則夫監督(57)は「ハラハラ、ドキドキばかりさせてすみません。いろいろな意味でいい経験ができた試合」と苦笑いした。DF岩清水は「ホッとしたというのは正直なところ。反省点が多いながら勝てたことは、いい意味で次につながるかも」と、初戦のスイス戦と同じような言葉を繰り返した。

 2点をリードして以降は、攻守の課題が目立った。攻撃では単純なパスミスの繰り返し。FWの大儀見や菅沢にボールを出した後が続かない。後半、圧力をかわすための横パスが増え、サイドの高い位置に入った宮間は孤立気味だった。守備ではカメルーンの強力3トップの速さに翻弄(ほんろう)される場面も多かった。不用意に失ったボールを逆襲につなげられた。

 シュート数は日本の4本に対し、カメルーンは20本。後半は初戦同様苦しい時間帯が続き、変更した布陣はもくろみ通りには機能しなかった。前回大会は全6試合にフル出場している鮫島は「チームとして、前から(ボールを奪いに)いくのか、しっかり(守備を)固めるのかがはっきりしなかった」と反省。阪口は「悪い流れが断ち切れない。力不足。勝ったら本当は喜びたい」と表情は疲れ果てていた。

 だが、修正点をあぶり出す意味では苦戦は望むところかもしれない。宮間は「1次リーグのうちに課題が出てよかった」と言った。宇津木は「ポジティブに考えれば課題が出てよかった。4年に1度の大会なので、振り返ってばかりでも仕方がない」と前を向いた。

 C組1位なら決勝トーナメント1回戦は23日(日本時間24日)で、1次リーグ最終戦から中6日空く。その分だけ、疲労回復の時間も、課題を修正できる時間もある。【鎌田直秀】