日本は開始直後、国際Aマッチ初出場の浦和FW武藤雄樹が先制した。

 遠藤の低い右クロスに飛び込み、巧みに合わせてネットを揺らすと、会心の笑みで仲間と抱き合った。

 これまで全国的には無名に近い存在だったが、仙台から今季加入した浦和で9点を挙げてブレーク。初の代表戦へ「チームが勝つためにはゴールが必要だと思っている」と意気込んでいた26歳の新星が、華々しく第一歩を踏み出した。