日本協会は6日、佐賀・鳥栖市で行う国際親善試合ガーナA代表戦(11日、ベアスタ)に臨むU-23(23歳以下)日本代表メンバー23人を発表した。東京・本郷のJFAハウスで会見した手倉森誠監督(48)は、この試合後に参加するトゥーロン国際(フランス、18~29日)出場メンバー20人とは「入れ替えます」と大幅変更を明言。ガーナ戦だけチャンスが与えられる選手がいることになり、その選手にとっては「一発勝負」のサバイバル試合になる。

 トゥーロン国際には、今回は選ばれていない主将の浦和遠藤、欧州組のヤングボーイズ久保、ザルツブルク南野らが部分合流する。単純に今回の23人から20人に絞られるわけではなく、指揮官は「日本に置いていく選手がいることも合宿で伝える。(トゥーロン国際に)行かない選手にとってガーナ戦は、ものすごく大事な試合になる」。国内最終戦となる6月29日の南アフリカ戦(松本)、7月上旬発表予定のリオデジャネイロ五輪メンバー18人へ向けた事実上の最終テストとなる見通しになった。

 その筆頭格が、昨年11月の神奈川合宿以来の招集となった柏MF伊東純だ。先月のリーグ戦で2戦連発と好調で、手倉森監督も「身体能力が高いアフリカ勢も驚かすスピードスターとして使えれば」と、50メートル5秒台後半の快足に期待した。ほかにも鹿島DF伊東幸や横浜FW富樫を招集。オーバーエージの話題が注目される中、国内の23歳以下も忘れていない。【木下淳】