キーワードは「余裕」。サッカー日本代表MF久保建英(22=レアル・ソシエダード)が、20日の国際親善試合キリンチャレンジ杯ペルー戦(パナスタ)でも“余裕”を披露する。15日のエルサルバドル戦では1ゴール2アシスト。得点に股抜きパスで得点を演出。悠々とプレーした。

「客観的に落ち着いてフィールドを見られるようになった」と、1年間での成長を自身でも感じている。エルサルバドル戦では近い位置にいたDF菅原由勢やMF堂安律の要求にできる限り応えるようプレーしたという。「彼らの特徴を出すことがアピールにもつながる」。代表は個人のアピールの場でもある。「エゴは出すべき」としつつ、自らの結果だけに固執しない余裕がある。

飛躍のシーズンを過ごしたRソシエダードでの時間が、久保の度量を大きくした。「いい選手に恵まれた。互いに生かし合って、ソシエダというチームはある。そういったものを代表でも出していけたら」。ドリブルという武器は磨きつつ、必要であればプレスにも惜しみなく走る。そうして得た仲間からの信頼が自分へのパスとなって返り、力を引き出されて日本人最多の1シーズン9得点を重ねた。

代表はクラブと異なりともにする時間こそ短いが、常連組となった久保は「ほとんどの選手の特徴はつかんでいるつもり」と力強い。「僕に余裕がある時は、(周囲の良さを)出せるようにプレーするくらいの自信はついた。余裕を持てるレベルの選手になった」。繰り返した“余裕”。その裏には、実力が世界基準の領域に足を踏み入れた自信がある。【岡崎悠利】