浦和がアジア生き残りへ、わずかな可能性に賭ける。21日にアジア・チャンピオンズリーグ1次リーグG組第5節のホーム水原戦に臨む。DF槙野智章(27)は「最終節で勝ち点が並んだ時の条件を説明されて、思ったよりパーセンテージがあると感じました」と目を光らせた。

 現在勝ち点1で最下位の浦和が、突破圏内の2位に浮上するには、残り2試合の連勝が条件。その場合(1)浦和、水原、ブリスベンが勝ち点7で並ぶ(2)浦和、水原が勝ち点7で並ぶという2パターンがある。

 (1)の場合、当該チーム間の勝ち点差で上位を決めるため、水原が2位になる。ブリスベンが今節勝ち点1以下にとどまり、(2)のパターンに持ち込めた時のみ、浦和に突破の可能性が生じる。その際は、浦和と水原の直接対決でのスコア差、さらにはアウェーゴール差で決着がつく。それを踏まえ、今節は勝利プラスアルファの結果が必要だ。

 アウェー戦では1-2だったため、無失点なら1-0でスコア差がつかなくても、アウェーゴールで上回る。逆に3点、4点とゴールを重ねても、1点差の勝利では、直接対決の結果で勝ることにはならない。GK西川は「展開はやってみないと分からないところもあるけど、試合前からいろいろ想定しておきたい」と柔軟な対応をするための準備の必要性を強調した。