鹿島が、最近3戦勝ちなしだった神戸にアウェーで勝ち、4時間後にキックオフされた首位広島に肉薄する勝ち点3を積み上げた。

 先制は前半25分、日本代表MF柴崎の右CKにDF山本が頭で合わせ、ゴール右に突き刺した。1点リードの後半33分には、途中出場のFWカイオがゴール前の混戦でこぼれ球を拾い、左足でゴール。チーム最多の今季8点目を挙げて勝利を決定づけた。

 殊勲の山本は「(ノエスタの)グラウンド状況が悪かったので、セット(プレー)で決めたいと思っていた」と納得。アシストした柴崎も「(芝状態が劣悪で)いつものサッカーはできなかったけど、これもサッカーの一部。楽しかった」と振り返った。この時点で首位の広島と勝ち点で並んだが「得失点差(広島と12差)がかなり開いているので、うちらは勝ち続けるしかない」と引き締めた。