湘南ベルマーレの曹貴裁監督(48)が試合後、会見を行った。曹監督は冒頭で、12年から監督を務めてきた中で、J2の開幕戦をアウェーで戦ったのは初めてだと明かした。主な内容は、以下の通り。

 J2のアウェーの開幕というのは、僕が監督になって初めてだったんですけども、湘南の地からこれだけたくさんのグリーンのサポーターに来てもらって、虎の子の1点を…最少得点で勝ち点3を得たような試合になりましたけど、彼らのJ2に降格しても諦めないという気持ちも伝わってきましたし、彼らのためにも勝ち点3を届けたいなと思った。結果的には、思いがかなって良かったと思います。

 前半から非常に流動性もあり、アグレッシブさもあり、今年の湘南、またやるぞ、という気持ちでゲームを進められたんですけども、なんであんなにゴールが入らないのか…。皆さんに再確認しようと思っていますけど、本当に決定的なチャンスを何回も作った中で、ポストに嫌われ…そういうのを繰り返すと、とかく嫌な展開に持ち込まれるんですけども、よく後ろも我慢してやったと思いますし、ああいう中でセットプレーで得点が生まれ、最後に押し込まれて苦しい展開になりましたけど、選手はおおむね良くやったと思います。 

 ただ、1-0になった後に…今(選手たちに)言ってきたのは、あれだけファーストにボールにいかなくなって、ゴール前で跳ね返そうとしちゃうと、J1だと確実に失点してるよ、と。「去年、落ちたし、開幕、勝ちたいという気持ちで多少、そうなるのは気持ちは分かるけど、俺はあれは良くないと思う」と、はっきり言いました。選手も、そのことは分かっていると思うし。今日スタメンで出た選手は(同じJ2で開幕を迎えた)14年からすると(GK秋元)陽太と俊(MF菊地俊介)以外は全て変わっています。その中で初めて勝利を得たのは、選手にも自信にしてほしいですけど、僕は皆さん(メディア)と立場が違う監督なので、チームとしていいこと、悪いことは整理して今後も向かいたいと思います。

 2年目で初めてDFというポジションで出た山根(視来)と新人の杉岡大暉は、非常に我々らしい選手としてピッチで90分、自信を持ってやってくれたと思いますし、それに続く選手が、また馬入(練習場)で残っているメンバーを含め、出てきてもらいたいなとも思う。彼らをデビューさせるのは、少し早過ぎるタイミングかな、というのも少しありましたけど、もし失敗しても、立ち上がって来られるメンタリティを持っているのは分かっていたので思い切って使ったことが良かったかなと思います。

 あと、新人で1人来ていないDF石原広教は今日、誕生日らしいんで…。まぁ、誕生日にチームは勝ったけれど、自分はメンバーに入っていないということを、強くかみしめてほしいと思います。