北海道コンサドーレ札幌は2日、札幌厚別陸上競技場で全体練習を行い、明日4日の第14節ヴィッセル神戸戦(札幌ドーム)に備えた。開幕から全試合に出場しているMF兵藤慎剛(31)は、高校、大学、プロと、同じチームでプレーした1学年後輩の神戸FW渡辺千真(30)を警戒。3試合連続得点の相手ストライカーの勢いを止め、リーグ戦では4試合ぶりの勝ち点を狙う。

 「点を取り始めましたね」。国見高(長崎)、早大、そして横浜入団と、気がつけば後を追うように同じ道のりを歩んできた“腐れ縁”の後輩に、闘争心がかき立てられた。「シュートが、めちゃうまい。両足で打てるし、レンジも遠い。フリーで持たせるとやられる。隙を作らないようにと、みんなにも話しました」と、口元を引き締めた。

 「ずーっと後輩だったので、負けたくはない」と、語気を強める。自身は4月22日浦和レッズ戦(埼玉スタ)で、移籍後初ゴール。試合には負けたものの、開幕から敵地無得点が続いていたチームの、悪い流れを断った。「毎試合、点を取りたいとは思っている。フィーリングは悪くないので、結果を出したい」と、意気込んだ。【中島宙恵】