北海道コンサドーレ札幌は2日、札幌・宮の沢で札幌大と30分×2の練習試合を行い、タイ代表MFチャナティップ(23)が実戦デビューした。先発フル出場で2トップの一角、1・5列目、ボランチなど、3つのポジションを確認。W杯アジア最終予選やACLなど、数々の大舞台を踏んできたが「初めての試合で緊張した。こういう緊張は、今まで経験したことがない」と、苦笑いを浮かべた。

 練習試合には、前日1日の清水戦(札幌ドーム)の控え組らが出場。中盤に入った前半は、DFの裏へ抜けたFW内村へ、柔らかな浮き球パス。より攻撃的なポジションを務めた後半12分には、左足でミドルシュートを放った。惜しくもGK正面で、0-0で引き分けた。

 「慣れていないことが多く、これから勉強していかないと」と、手探り状態でのプレーとなったが、四方田監督は「素早い。テクニックがしっかりしている。判断も早い。(スペースが)狭い局面を突破するのがうまい」と一定の評価を与えた。今月下旬の公式戦デビューへ向け、まずは1歩を踏み出した。【中島宙恵】