川崎フロンターレのMF阿部浩之が誕生日弾を決めた。

 1-0で迎えた前半29分。MF中村憲剛(36)の縦パスに抜けだした阿部が、GKと1対1になると、相手のタイミングをずらし左足を振り抜いた。28歳の誕生日ゴールは、自身のシーズン最多を更新する今季8点目のメモリアル弾で「憲剛さん(中村)からいいパスが来たので感覚で打った」と振り返った。アシストのMF中村が「自分で(阿部にパスを出して)しびれました」と話すと、阿部も「僕もしびれました」と呼応。試合後のロッカールームでは新人DFタビナス・ジェファーソン(18)が誕生日ソングを歌って祝ってくれたという。「ジェフ(タビナス)が若干すべっていたので、僕は無視をしておきました」と笑わせた。

 今季からガンバ大阪から川崎Fに加入した。速いパス回しを駆使する独特の攻撃スタイルに当初は戸惑ったという。「どこで動いて裏を取るか。初めは難しかった」。だが、ピッチ内外で年長者のMF中村、FW小林らの懐に積極的に飛び込みコミュニケーションをとることでチームに溶け込んだ。「基本的に生意気なんで…」と照れながらも「年上の選手たちの器が大きいので。試合でも動きだしたら僕を使ってくれるようになった。そこは良かった」と話す。

 G大阪時代の14年にマークした自身のキャリアハイ(7得点)を超える今季8点目だ。「僕自身、ガンバではチャンスで決め切れてなかった。今は、ガンバよりポジションが前なのでチャンスシーンが増えたのも要因かな」と分析する。これで、FW小林と並び得点ランキング2位タイ。得点王も狙える位置だが「興梠さん(浦和レッズ)がすごいので。あんまり狙ってないです。でも、悠君(小林)と切磋琢磨(せっさたくま)しながら勝ちにつながるゴールを目指していきたい」と飛躍を誓った。【岩田千代巳】