ベガルタ仙台に来季加入が内定している特別指定選手のFWジャーメイン良(22=流通経大4年)が、今日29日のアウェー・ガンバ大阪戦に合流することが28日、分かった。チームは現状で、出場可能な選手が登録メンバーの18人のみ。今回の緊急参戦にかかる期待は大きい。

 クラブは21日の清水戦後、1日浦和戦で負傷したMF梁の回復の遅れもあり、ジャーメインの緊急招集を流通経大側に打診していた。調整の結果、8日のルヴァン杯準決勝川崎F戦以来、3週間ぶりに合流する。ジャーメインは28日の関東大学リーグ1部明大戦をフル出場後、会場のNACK5スタジアム大宮から大阪入りしたとみられる。

 仙台はFWクリスランが腰痛、MF茂木は左内転筋の違和感で27日の練習は別メニュー調整だった。2人は28日の練習には合流したものの、16人で敵地入りする可能性もあった。危機的状況だが、今日引き分け以上なら、同時刻に浦和と対戦する降格圏の16位広島の結果次第で残留が決まる。

 ジャーメインは、劇的な同点PKを決めた7月の神戸との親善試合を含め、仙台では3試合出場し、実力は折り紙付き。同リーグでは得点ランキング2位の10得点。シュート決定率は3割8分5厘と高い決定力を誇る。強豪撃破へ、救世主の期待を背負う。