横浜FCのFWカズ(三浦知良、50)とジュビロ磐田MF中村俊輔(39)の直接対決が実現した。横浜FCは6日、神奈川・保土ケ谷サッカー場で磐田と練習試合(45分×2本)を行い、カズは前半45分間、中村は前半23分までピッチに立った。試合は磐田が主導権を握っていたが、横浜FCは前半16分、カウンターから攻め上がり、カズがシュートを放つも、相手DFにブロックされた。前半は0-0で折り返し、2人の勝負は引き分けだったが、カズは「45分間、何もできなかった。力の差がありましたね」と振り返った。

 中村が横浜在籍時の12年10月、横浜FCと天皇杯で対決したが、カズに出場機会はなく、直接対決はならなかった。2人が同じピッチでプレーするのは11年3月29日の東日本大震災チャリティーマッチ以来となる。カズは「一緒にやるのを楽しみにしていた。やれて良かったです」と話し、中村のプレーに「技術は衰えないですからね」と敬意を表した。一方の中村は「小さいころから知っている選手で、日本代表でも声をかけてもらっていた。不思議なオーラがあって、走っているだけで絵になるし勇気をもらえた」と刺激を受けた様子だった。試合は後半43分に磐田FW松本昌也が決勝点を決め、磐田が1-0で勝利した。

 横浜FCは現在、J1昇格プレーオフ圏(6位以内)に勝ち点2差の8位につけている。カズは「僕らは勝つだけ。勝っていくしかない。希望を持って(最終節の)千葉に行けるようにしたい」と意欲を語った。