清水エスパルスの来季に向けた契約更改交渉が6日、静岡市内のクラブハウスでスタートした。チーム最年長のGK西部洋平(37)は、クラブ側から延長オファーを受けた。「クビになってもおかしくないと思っていたけど、非常に評価してもらえた。来年が勝負の年。やれる自信はあります」。今季限りで契約が切れるため、オファーがなかった場合は「引退しようと思っていた」と胸の内を明かした。

 昨年4月に右大腿(だいたい)直筋を負傷。今年4月には左太もも裏の肉離れを負ったが、10月からはリーグ5試合でベンチ入りを果たした。チームのまとめ役で、選手ミーティングを主導するなどしており、内藤直樹強化部長(49)は「精神的にもチームを支えてほしいし、もう1度、選手として復活してほしい」と期待を寄せた。西部は、J1通算300試合出場まで残り2試合に迫っており、「まずケガをしないで(記録を)達成したい」。その上で「ピッチに立って、自分の経験を伝えたい。いいチームを作っていきたい」と清水への思いを語った。【保坂恭子】