J2アルビレックス新潟は5日、ルヴァン杯予選第1節ベガルタ仙台戦(7日、宮城・ユアテックスタジアム仙台)に向けた練習を聖籠町のクラブハウス練習場で行った。ルーキーのFW渡辺新太(22)がプロデビューを目指す。

 渡辺新の狙いは明確だ。仙台戦でプロ初出場、そして初ゴール。リーグ戦開幕から2試合はベンチ外だった。「早く試合に出たい」と意欲は高まっている。

 仙台戦は流通経大のチームメート、FWジャーメイン良(22)との直接対決が待っている。「あいつも得点を狙ってくる。だから負けたくない」。大学時代はともに攻撃の切り札として昨年の全日本大学選手権優勝に貢献した。入学時から仲が良く、今も連絡を取り合っている。

 親友よりも先にゴールを決めて、勝つ。その場面を楽しみにする。力が入りすぎたのか、この日のシュート練習では、ふかす場面が多かった。片渕浩一郎ヘッドコーチ(42)に「どんな形でも1点は1点だぞ」とたしなめられたほどだった。

 「反応でプレーしてしまう。もっとコースを見極めて打たないと」と苦笑い。全体練習後の自主トレは丁寧にシュートを繰り返した。「得点することが、一番分かりやすいアピール」。結果にこだわり、仙台戦に臨む。【斎藤慎一郎】