レノファ山口FCのMF小野瀬康介が、25歳の誕生日のFC町田ゼルビア戦で後半26分にPKで決勝弾を決め、自らを祝った。

 1年前の誕生日に行われた名古屋グランパス戦でも先制弾を決めて2-0で勝っており、2年連続でバーズデー弾で勝ち「まあ、持っているって言っていいのかな…という感じです。そういう日に決めることが出来て、うれしいです」と言い、控えめに笑った。

 後半24分、MF池上丈二が町田陣内に仕掛け、ペナルティーエリア内でDFに倒されてPKを獲得した。PKはFWオナイウ阿道と高木大輔と3人でじゃんけんして、勝った選手が蹴るルールになっているというが、誕生日なので譲ってくれると期待したという。ところが「誕生日ということで譲ってくれるかなと思ったら全然、譲ってくれず」(小野瀬)結局、じゃんけんに勝って、右足で蹴って決めた。ゴールの次の瞬間、両手を突き上げて勝ち誇った。

 この日は、前半から果敢に仕掛けた。同39分、右サイドを突破して放ったシュートを町田GK高原寿康がはじき、ファーサイドに走り込んだ高木がそのこぼれ球を決めた。「自分で、あそこを決められたら良かったですけど、崩せたかなと思います。苦しい展開の方が長かったですけど、勝てて良かった」と振り返った。

 17年は勝ち点1差で降格圏を逃れ20位でフィニッシュも、日本サッカー協会(JFA)で強化担当技術委員長などを務めた霜田正浩監督(51)就任1年目の今季は躍進が続く。小野瀬は「自分たちのいいところを、素直に出させてくれる。失点を減らすために、前からプレッシャーにいくところ(がいい)。特に僕は、特徴を出させてもらうサッカーをさせてもらっているので、僕含め、前線の選手は気持ち良くやらせてもらっているのかなと思います」と霜田新監督のサッカーへの手応えを口にした。

 いいところは人数をかけた前線での連続攻撃か? と問われると「そう。あとは5秒以内での切り替えは、いつも言っています」と語った。【村上幸将】