北海道コンサドーレ札幌のMF宮沢裕樹(28)が、次節5月2日のアウェー・サガン鳥栖戦を総力戦と強調した。敵地でのベガルタ仙台戦から一夜明けた28日、チームは札幌・宮の沢でリカバリーを行った。同戦でDFキムが退場処分となり、鳥栖戦は出場停止。開幕から全試合3バック中央を守ってきた主力の不在に、宮沢は「準備しておきたい」とセンターバックでの起用も覚悟。さらに「ミンテ(キム)がいないことで他の人にもチャンスがある」と、控え組の発奮も求めた。

 仙台戦ではDF石川がキムの穴を埋めたが、ミハイロ・ペトロビッチ監督(60)はキャンプでは宮沢も試していた。同戦で今季初めてボランチで先発させたDF福森が先制ゴールを決めている。指揮官は選手に複数ポジションの対応を求めており、鳥栖戦も思案のしどころだ。

 チームは試合後に羽田空港経由で空路、帰札したが、ドーピング検査などがあった宮沢は、この日朝移動し、ランニングなどをこなした。強行スケジュールにも「みんなの方が大変だったはず」。連戦の疲労は誰もが感じている。「球際とかベースの部分が大事になってくる。どっちが上回れるか」。9試合連続負けなしへ、主将が率先して挑戦する。【保坂果那】