残留を争う名古屋グランパスが、アウェーで大きな勝ち点3を手にした。0-0の後半8分、初先発のFW相馬勇紀(21)の初ゴールで先制。その後のセレッソ大阪の猛反撃をしのぎ、逃げ切って連敗を2で止めた。

殊勲の相馬は現役の早大生。名古屋への入団が内定した今年5月、強化指定選手として登録された。大学との掛け持ちで、4日にリーグ戦を終えたばかり。中1日の強行軍でも「使ってもらったからには、できる限りやってやろうと。結果しか考えてなかった。(ゴールが)入ってよかった」とあどけなさの残る童顔をほころばせる。

抜てきした風間八宏監督(57)は「言うことない。(試合前日の5日に)急に来て同じように入ってくれる。練習をもっとやれば力が出る。今以上の選手になる」と大きな期待を口にした。