北海道コンサドーレ札幌がブラジル人FWアンデルソン・ロペス(25)を獲得することが11日、分かった。来季完全移籍での加入に大筋で合意に達した。アンデルソン・ロペスは16年途中にトンベンセ(ブラジル)から期限付き移籍で広島に加入し、昨季まで所属。今季はFCソウル(韓国)でプレーした。三上大勝GM(47)は「日本で実績があり、1人で打開する力があるところに魅力を感じた」と、獲得理由を話した。

昨季は広島で、32試合に出場しチーム最多10得点をマークしたレフティー。「攻撃にバリエーションが出る」(同GM)と、チームの得点力アップを目指し、白羽の矢を立てた。広島では、ペトロビッチ監督の後を継いで踏襲した森保元監督のもとでのサッカーを経験。「ミシャ流」の超攻撃的サッカーへの戦術理解もある。

クラブは前線3人、主にシャドーでの起用を構想している。同位置での主力だったが退団が確実なMF三好に代わって、MFチャナティップとのコンビネーションに期待を寄せている。ロペスは現在、ブラジルに帰国中で、来年1月に来日しチームに合流する予定。クラブ史上J1最高4位だった今季を上回る結果を求め、来季への補強は着々と進んでいる。

◆アンデルソン・ロペス 1993年9月15日、ブラジル生まれ。アバイやアトレチコ・パラナエンセでプレーし、16年7月に広島へ期限付き移籍。同30日にJリーグデビューし、同10月29日に初得点。J通算39試合12得点。今季はFCソウルで30試合6得点を挙げた。185センチ、82キロ。利き足は左。