石の上にも3年ならぬ「雪の上にも3年」だ-。千葉・市原市でキャンプ中のJ2モンテディオ山形は、24日の開幕(対岐阜)まで10日を切り、就任3年目の木山隆之監督(46)が15年以来のJ1昇格へ熱い思いを口にした。「雪の上で3年頑張ってきたので、昇格目指して何とか結果を出したい」と意気込みを語った。

1月15日に静岡・御前崎市で1次キャンプを開始し、28日から鹿児島県で2次キャンプを行ってきた。走り込みを中心にした厳しいフィジカルメニューで徹底的に体をいじめてきた。個々の体の組成も調べ、体脂肪率なども徹底管理。「まずはしっかり90分走れる体力。去年は特に走れないと感じることがあった。それは体力だけではなく、精神的にも頑張りがきかなかったことが多かった」。12位に終わった昨季を検証し、まずは初心に戻り、1シーズン戦い抜ける体力をつけることを求めた。

例年以上に声が出ていることも今年の特徴だ。「コミュニケーションの第1歩はとにかく声を出すこと。コーチングも含め、小さなことでも声を出す習慣をもってほしい」と言い続けてきた。仕上げとなる3次キャンプでは、この日も時間を割いたセットプレーの確認を含め、実戦モードが高まってきた。昨季から17人が抜け、新たに12人が加入したが、連係も日を追うごとにスムーズになってきた。「ここまでは順調ですよ。開幕に向かう強い姿勢も見えてきた」と手応えを実感している表情だった。【野上伸悟】