J1は22日、セレッソ大阪-ヴィッセル神戸(ヤンマースタジアム長居)で開幕する。27年目のJリーグも見どころ十分。日刊スポーツでは、注目すべきポイントを3点に絞って紹介する。

◆進む多国籍化

今季からJ1の外国籍選手の試合出場枠が3から5人(J2、J3は4人)に増えた。アジア・サッカー連盟(AFC)に加盟する国・地域から1人追加できた「アジア枠」が廃止されて実質1増だが、選手登録は無制限と広がった。1日の第1回リリース時点での外国籍選手の登録人数を見ると、今季のJ1は昨季の75人から過去最多の90人に増えた。元スペイン代表MFイニエスタ、元ドイツ代表FWポドルスキに加え、元スペイン代表FWビジャも加入した神戸が象徴的。

◆東京五輪世代

原則23歳以下による20年東京五輪を狙う若手選手にとっては飛躍を期すシーズンとなる。外国籍選手枠が拡大されて競争が厳しくなる中、いかに出場機会を増やせるか。「飛び級」での五輪出場を目指す17歳の東京MF久保、昨季のベストヤングプレーヤー賞を獲得した20歳の鹿島FW安部らのさらなる飛躍が期待される。同じ東京五輪世代のフローニンゲンMF堂安、シントトロイデンDF冨安はA代表として1月のアジア杯で主力を務めただけに、同世代の選手は刺激を受けているはず。

◆主力級の移籍活発

日本代表として国際Aマッチに出場経験のある選手のJ1クラブ間の移籍は計10人。ここでも神戸が積極的な補強を見せ、18年W杯ロシア大会メンバーのMF山口をC大阪から、昨季ベストイレブンのDF西を鹿島から獲得した。浦和もFW杉本(C大阪)DF山中(横浜)DF鈴木(柏)の日本代表クラス3人を補強し、選手層はさらに厚みを増した。1月のアジア杯決勝では日本代表史上初めて先発全員が海外組となり、国内組の存在はかすんでしまった感がある。ただ、それも各クラブのサポーターにはあまり関係はないことか。Jリーグでは存在感を示してくれるに違いない。