北海道コンサドーレ札幌は10日、ルヴァン杯ホーム湘南ベルマーレ戦に臨む。チームは9日、試合会場の札幌ドームで最終調整を行った。リーグ戦では6日の大分トリニータ戦で今季初の3連敗を喫し、公式戦は3月9日のリーグ戦清水エスパルス戦を最後に白星がない状況だ。GK菅野孝憲(34)は「雰囲気を良くしようとみんな必死でやっている。自分は落ち着いて、いつも通りのプレーをしたい」と意気込んだ。

けが人が多い台所事情で、メンバーは前回のルヴァン杯J2V・ファーレン長崎戦からさらに若手中心となる。フィールドプレーヤーのスタメン半数は、21歳以下で挑むことが濃厚だ。1カ月間も勝利がない厳しい状況で、菅野は若手に「緊張感を持ってやろうと伝えた」。今季、唯一公式戦8試合すべてでベンチ入り。メンバーの気持ちを誰よりも理解するベテランだからこそ、言葉に重みがあった。

前節J2長崎戦では0-0で引き分け。好セーブを連発し、試合終了間際に与えたPKを止める活躍ぶりだった。「PKはたまたまですよ」と謙遜したが、普段の練習姿勢がパフォーマンスに表れた結果だ。「あとは自分のやることをしっかりやりたい」。プロ17年目がけん引して、悪い流れを断ち切る。【西塚祐司】