J1ジュビロ磐田のフェルナンド・フベロ新監督(45)が20日、磐田市内で就任会見に臨んだ。4勝6分け13敗の勝ち点18でリーグ最下位に沈むチームの再建を託された新指揮官は「難しい状況にある。時間も限られている。ただ、しっかりとした自信がある。この状況から脱して順位を上げる」と宣言。会見中も一切表情を崩さず、決意を口にした。

13年にパラグアイ1部・グアラニの監督に就任。攻撃的なサッカーを掲げ、指揮を執った同国4チームでは常に優勝争いを演じてきた。南米王者を決めるコパ・リベルタドーレス杯でも、準決勝進出の経験を持つ。服部年宏強化本部長(45)は「攻撃的で、優勝やタイトルに近いところで戦ってきた監督。パワーを持って引っ張っていってもらいたい」と、期待した。

初陣は24日に行われるホームC大阪戦(ヤマハ、午後7時)となる見込みだ。敵将のロティーナ監督(62)は、同じスペイン出身。フベロ監督は「非常に良い監督」と敬意を示しながらも「ただ、我々が勝つ」と白星発進を誓った。現在、J1残留ラインの15位神戸との勝ち点差は「8」。残り11試合、初来日の新監督で流れを変える。【前田和哉】

○…新監督の就任に、選手たちも決意を新たにした。この日は、ホームC大阪戦に向けて磐田市内で約2時間の調整。前節アウェーG大阪戦で同点弾を記録したFW中山仁斗(27)は「全員が、アピールしてやろうと気合が入っている気がした。良い雰囲気で練習できたと思う」。FW大久保嘉人(37)も「うまく転がれば、このチームは間違いなく生き返る」と話した。今季2度目の監督交代をプラスに変えていく。