東京オリンピック(五輪)代表候補で大分トリニータ生え抜き6年目のDF岩田智輝(23)が30日、オンライン取材に応じた。

活動休止について「人とボールを蹴って、サッカーは成り立つので寂しい」と心境を吐露。ただ制約の中で「体幹トレを中心に走り込んだり、筋トレを行っています」と語った。

今年は五輪イヤーでさらなる飛躍を誓っていた。右SBながら、豊富な運動量で攻撃参加を得意とし、今季目標はリーグ戦で2ケタ得点に絡むことだった。志高くスタートした。東京五輪出場をステップに、22年W杯カタール大会の代表入りも見据えてもいた。

そのためには、まだ課題があるというクロス対応や状況判断力の向上を目指して励んできた。

だが新型コロナウイルス感染拡大の影響で、悲願の東京五輪は1年延期となりリーグ再開は、いまだ白紙の状態。クラブも4月4日から活動休止で今も自宅待機が続いている。

それでも、五輪の延期に「1年延びることで、さらに成長できるチャンスととらえたい」と前向きだ。

座右の銘は、小さなことをどれだけ積み重ねられるかが大事という「勝負の神様は細部に宿る」。リーグ再開後について「ふがいないプレーはできない。サポーターが見て楽しいサッカーをしたい」と言い、日々、辛抱強く鍛錬を続けている。【菊川光一】