J2アルビレックス新潟の守護神、GK大谷幸輝(31)が、27日の練習後電話取材に応じ、リーグ戦再開後に予想される過密日程を「GK陣の団結で乗り切る」と話した。

11日の練習再開から約2週間で調子が整ってきた大谷は現在、キャッチングや的確なポジションを取ることを意識しながら練習に取り組んでいる。「感覚は悪くない。いきなり技術の向上はしないので、少しずつの積み重ねが大切」だと話す。攻撃陣のシュート精度に関しては、「力の入ったシュートが良いコースに飛んで来る。調子は上がっていると思う」とGK目線で評価した。

今季は誰も経験したことのない、予想のできないシーズン。Jリーグは6月29日か7月4日からの再開を視野に協議を重ねている。大谷は「正式決定しないと何ともいえないが、過密日程になれば、試合以外に移動の疲労もたまる。1人がずっとゴールを守ることは厳しいはず。誰が出ても良いパフォーマンスができるよう、GK4人の団結が必要」と話した。

この日は長男の1歳の誕生日。「少しずつ歩けるようになったので、コロナが終息するぐらいに散歩デビューできたらいいな。夜は奥さんの手作りヨーグルトケーキでお祝いです」と明るい声で話した。

昨季はリーグ戦全試合出場も、今季開幕の2月23日群馬戦は小島亨介(23)にスタメンを譲った。大谷は「再開戦はもちろんスタメン出場を狙う」とポジション奪取へ意欲を示した。【小林忠】