セレッソ大阪の新本拠地として改修工事中の桜スタジアム(大阪・長居球技場)の建設募金団体事務局は17日、新たな代表理事にC大阪の森島寛晃社長(48)が就任したと発表した。

昨年2月に着工、来年3月に完成予定のスタジアムは、改修費用で募金目標額を66億円に設定。しかし、新型コロナウイルス感染症拡大の影響もあり、今年4、5月期の募金額は前年に比べ約4割に落ち込んでいるという。募金の最終期間、第4期を迎え、元日本代表で知名度抜群の森島社長を「旗頭」として、募金活動を強める意向だ。

この日、工事中のスタジアム内で“青空会見”を行った森島社長は「この1年が重要。ラストスパートのタイミングで代表理事となり、身が引き締まる思い。スタジアムが(大阪の)シンボルになるよう、努力したい」と決意表明した。

工事は順調に進んでおり、この日は報道陣に向けた内覧会も行われた。観客席とピッチの距離が最短で約5・8メートルという臨場感が最大の売り。森島社長は「一体感がより生まれるスタジアムにしたい」と意気込んだ。順調にいけば、来年6月からの使用を予定している。