警戒はしていたが…。直近3戦連続完封中だった名古屋DF中谷進之介(24)が、古巣柏のFWオルンガによる決勝点を悔やんだ。

前半から激しいボール争奪戦が繰り広げられ、一進一退の攻防。だが、後半26分に相手FW江坂のパスをオルンガに仕留められ「正直、この点差がどっちに転んでもおかしくなかった。僕たちが先に点を取れていたら、逆の展開になったかもしれない。最終的に警戒していたオルンガ選手にやられた。江坂選手とオルンガ選手のコンビネーションは警戒していたので、そこにやられたのは悔しい」と唇をかみしめた。

オルンガはリーグトップを独走する今季9得点目。中谷は実際に対峙(たいじ)し「ペナルティーエリアの外では、そこまで仕事をしない。ある程度、いろいろな選手に任せながら、最後に得点を決めることに徹している。『ザ・ストライカー』。(オルンガが3得点した前節の)仙台戦を見ても感じましたが、改めてそう思いました」と正直な感想を明かした。

チームは今季リーグ7戦目にして初黒星。それでも感謝の思いがあふれた。

「ホームの豊田スタジアムでやれる喜びは、すごく大きかったです。拍手とか、チームを後押ししてくれるような声援が力になる。(新型コロナウイルスの)感染者を出してしまい、1試合延期になってしまったけれど、みなさんが(試合をできる)環境をつくってくれている。僕たちは、結果を残したいと思います」

次戦は中3日でルヴァン杯の清水戦(5日、アイスタ)。立ち止まることなく、さらなる高みを目指す。