ガンバ大阪の元日本代表で背番号10のMF倉田秋(31)が18日、最近6試合で1勝1分け4敗と不振が続くチームの現状打破について意見を語った。大阪・吹田市内で練習後、オンラインで取材に応じた。

「1つのミスで点を取られるのが続いていて、みんな球を怖がる場面がある。ミスを恐れている場面があり、プレーが消極的になっている」

1-3で敗れた8月19日の浦和レッズ戦から守備で明らかなミスが目立つようになり、攻撃も最近2試合は無得点が続く。今季のテーマは先制点、追加点、ダメ押し点を取り、圧倒的な攻撃力を見せること。早い時間帯での失点も多く、悪循環に陥っている。

この1週間はチーム内の意思統一を行い、攻守の確認も済ませた。11月に32歳となるベテランは「ここ数試合で、お互いの意見を言える関係になってきた。あとは試合で表現するだけ。モヤモヤを解消するには、厳しい試合になると思うが勝つしかない。点が入ればチームの雰囲気がよくなる。ミスが出ても全員で取り返せばいいと言っている」と、積極性の大切さを強調した。

倉田自身は現在、3試合連続先発中。同じ2列目の位置のFW小野の負傷離脱で責任はより重くなった。今季はここまで15試合2得点。最近はゴール前での動きが鋭くなっており、得点を大きく期待できる選手の1人だ。札幌戦もスタメンでゴールを狙いにいく。【横田和幸】