ヴィッセル神戸の元日本代表DF西大伍(33)が20日、MFイニエスタに依存しがちなチームに問題を提起した。

卓越した能力の主将にパスを預けるケースが多く、「彼からボールが出てくるだけのチームだと、相手も守りやすい」と話した。

「テンポという意味でも彼のキープ力が必要な時間もあれば、速い攻撃が必要な時もある。個々が考えて正しい選択をやっていく必要ある」と、それぞれの自立を促した。

右サイドを守るベテランは「僕は(イニエスタを)リスペクトしながらプレーしているが、それぞれのプレーを強みにしていくチームでないとダメ」とも補足した。

西はここまで20試合1得点の成績を残すが、チームとしては好不調の波があり、8勝9分け9敗の11位に位置し、ここ3試合は1分け2敗と未勝利が続く。ベテランの多いチーム構成上、若手との融合を図っている最中だが、なかなか安定したチーム力にならない。

21日は鹿島アントラーズと本拠地ノエスタで対戦する。神戸のACL出場にともない、第33節のカードを繰り上げて行う。ホーム鹿島戦を終えれば、28日のベガルタ仙台戦以降は、4試合アウェー戦が続く厳しい日程になる。【横田和幸】