ジュビロ磐田が3-1でザスパクサツ群馬に逆転勝ちし、8位に浮上した。

1-1で迎えた後半31分、FW三木直土(19)がゴール前のこぼれ球を左足で押し込み、逆転に成功。ユース出身の生え抜きが挙げた今季2点目が決勝点となり、2試合ぶりに勝ち点3を積み上げた。

ストライカーとしての嗅覚だった。後半31分、DF小川大貴(29)が放ったシュートはGKに阻止されるも、こぼれ球に三木がつめた。バウンドしたボールを左足ダイレクトで合わせた三木は「ゴール前で止まらずに動き続けた結果」。GKがはじくボールを予測し、いち早く反応。14日のV・ファーレン長崎戦で挙げたプロ初ゴールに続き、この日も勝利に導く決勝点となった。

第26節長崎戦から4試合連続で先発し、この日はプロ入り後初のフル出場。鈴木政一監督(65)も「ゴール前の質は高い」と成長ぶりに目を細めた。19歳だが、物おじしない強気な性格が特徴の1つ。三木は「自分は点を取ることが喜びでサッカーをやっている」と常に結果にこだわっている。

成長著しいルーキーの活躍で8位に浮上し、次戦はホームに首位アビスパ福岡を迎える。「次節に弾みがついた」と三木。首位撃破からの逆襲に自信をのぞかせた。【神谷亮磨】