全日本高校女子サッカー選手権は来年1月3日から兵庫県を舞台に開催される。東北代表3校を「ピッチで輝く」と題し、今日22日から2日間で紹介。初代女王で日本一3度の聖和学園(宮城)は、東北第1代表で29大会連続29度目出場を決めた。今大会は初日に東海第3代表の神村学園高伊賀(三重)と対戦する。背番号「10」のMF渡辺琉那(るな、3年)は、父と兄弟が技巧派集団の静岡学園でプレーし、自身もチーム屈指のテクニシャンだ。元アルゼンチン代表のマラドーナの映像を見て育ったMF片岡花海(はなみ、1年)は期待の新星。2人のレフティーが優雅で唯一無二の「聖和スタイル」にアクセントを加える。【取材・構成=山田愛斗】

身長149センチの小柄な「ハナドーナ」がレギュラー争いを面白くする。片岡は東北大会決勝では先制ゴールで貢献。入部当初は「レベルの差を感じた」というが「ここに来てから周りの環境に引き上げられて中学以上にテクニックもレベルアップしていると思う」と確かな手応えを得ている。

コロナ禍で4月半ばから5月末まで地元三重に帰省。6月の活動再開に合わせ宮城に戻った。「自粛期間はシュートやドリブルをすごく練習した」。地元の小学校や中学校で利き足の左は1日200本、右は150本のシュートを1人で打ち込むなどしてきた。

小学3年から本格的にサッカーを始め「お父さんがマラドーナを好きで、小学校や中学校のときに映像を見させられていました」。5人抜き、神の手ゴールなど数々の伝説を残した「神の子」独特のリズムを目に焼き付けてきた。また「メッシは次元が違いすぎて参考になりません」と笑う。

期待のルーキーは「1人かわしてシュート、1人かわしてパスとか貪欲にゴールを狙えるのが自分のいい部分だと思う」。初の全国へ「まずはスタメンに入れるように頑張って、厳しければ途中から短い時間でも結果を出せるようにしたい」。本家マラドーナのように片岡、片岡、片岡…と叫びたくなるような強烈なインパクトを残す。