帝京長岡高(新潟)サッカー部OBで、Fリーグ(フットサル)ディビジョン1、バルドラール浦安所属の石田健太郎(23)が今季、キャリアハイの13得点を挙げる活躍を見せた。日本代表とし出場するはずだった3月の「AFCフットサル選手権クウェート2021」は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となったが、高い志を持ち続け、さらなる高みを目指す。

Fリーグ浦安、そしてフットサル日本代表の若き司令塔が21年を飛躍の年にする。ACL選手権はコロナ禍で中止となった。それでも「トップ(レベル)で通用するため、どれだけ世界を意識して成長できるか。自分らしさ、プレーのテンポアップを目指してもっと努力する」。

プロ5年目の20-21年シーズンは自己最多13得点を記録。主に後方からゲームを組み立てる「フィクソ」のポジションで正確なパスでリズムを作り、鋭い攻め上がりで攻撃をけん引した。キャリアハイの得点は自信になったが「勝利につながる得点は少なかった」と言う。リーグ戦8位、全日本選手権は4回戦敗退と悔しさが残った。

帝京長岡ではサイドMFやボランチでプレーも、「体格が小さかったので限界を感じていた」と進学はフットサル部のある多摩大を選択。「もともと狭いエリアでのプレーが好きだったし、楽しかった」。すると大学1年時にFリーグ特別指定選手として浦安でプロデビュー。U-19、20日本代表にも選出されて世界と戦った。「責任を持ってプレーする大切さを感じられる経験が続いた。人間的に成長できている」。

Fリーグの新シーズン開幕に向けて「『自分らしく』成長したい。まずは所属チームで新シーズンの国内タイトル全て取る!」と決意を示した。【小林忠】

◆石田健太郎(いしだ・けんたろう)1998年(平10)1月1日生まれ、長岡市出身。小学1年で地元少年団でサッカーを始め、小学5年で「長岡JYFC U-12」入団。長岡JYFCでは全日本U-15フットサル選手権で優勝。フットサルを本格的に始めたのは多摩大から。175センチ、69キロ。