北海道コンサドーレ札幌がホームで鳥栖を2-1で下し、3年連続の1次リーグ突破を決めた。前半26分、FWドウグラス・オリヴェイラ(26)がPKのこぼれ球を押し込み先制。後半14分には今季加入したMF青木亮太(25)が、移籍後初ゴールとなる2点目を追加し、逃げ切った。1次リーグを1試合を残し、6月のプレーオフ進出を決めた。

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狙い澄ましたミドルシュートでゴールネットを揺らした。後半14分、小柏からパスを受けた青木が、ペナルティーエリア手前左に進出。右足でゴール右隅に追加点を突き刺した。相手GKは体をひねって見送っただけ。「けっこうスーパーゴールみたいな感じになっていたので、本当に決められてよかった」と、ほっとした表情で振り返った。

今年1月、名古屋から完全移籍で札幌に加入した。今季、出場したリーグ戦4試合はいずれも途中出場。ルヴァン杯の出場4試合(うち先発3)含め、公式戦8試合目に移籍後初ゴールとなった。「やっとチームの力になれたんじゃないかな」。名古屋時代の18年ルヴァン杯以来、公式戦3年ぶりの得点だった。

度重なる大けがに泣かされてきた。15年3月に左膝前十字靱帯(じんたい)と外側半月板を断裂、18年12月には左膝半月板を損傷し長期離脱。今季の移籍後も万全ではなくベンチ外の試合もあったが、精度の高いキックで存在感を示した。ブラジル代表FWネイマールに憧れ「観ていて面白いというのが1番」。この日は、鮮やかなミドルで詰め掛けたサポーターを魅了した。

青木のゴールで逃げ切ったチームは、3年連続でルヴァン杯1次リーグを突破し、プレーオフ進出を決めた。リーグ戦では現在14位と不本意な位置にいるが、この1勝をきっかけに上位進出を狙いたい。ペトロビッチ監督(63)は「今日の勝利は突破する上で大事な試合。選手たちをたたえたい。リーグの方でもポイントを重ねていきたい」。この勢いで上を目指す。

◆ルヴァン杯プレーオフ 1次リーグを勝ち上がった8チームで、ホーム&アウェー方式2試合を実施。組み合わせは後日決定し、6月2、6、12、13日に開催予定。プレーオフ勝者4チームが、アジア・チャンピオンズリーグ出場の4チームが登場する準々決勝に進出。

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